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戦没者への慰霊の心

歴史の真実を求めて行くご姿勢

この時代、国会謝罪決議などのように、我が国の歴史を断罪する風潮が横行しました。その中で陛下は、戦没者の慰霊とその遺族に深く心を寄せられました。そして安易な歴史認識に対しましては、公正に歴史の真実を求める努力を強調されています。

●日本遺族会創立四十五周年にあたり(平成四年)

●硫黄島(平成六年)

●戦後五十年遺族の上を思ひてよめる(平成七年)

「過去の歴史を正しく認識することは、非常に大切なことと思います。いかなる歴史を正しいこととするかは考え方によって違うことがあると思いますが、常に公正に真実を求めていく努力を失ってはならないと思います。」 (平成8年12月19日、お誕生日前のご会見より)

世界に示す日本の誇り

海外ご訪問でのかがやくお言葉

今上陛下は、海外ご訪問の折々で、常に相手国の歴史・文化を尊重しながら、我が国への理解の増進に努めてこられました。また、中国ご訪問では、聖徳太子以来の日中の対等外交に触れられ、スペインご訪問では、十六世紀当時に植民地支配を批判した学者ビトリアを評価されるなど、独立国家としての矜持を示されたお姿に、国民は大きな自信と誇りを蘇らせることとなりました。

「貴国と我が国との交流の歴史は古く、特に、七世紀から九世紀にかけて行われた遣隋使、遣唐使の派遣を通 じ、我が国の留学生は長年中国に滞在し、熱心に中国の文化を学びました。」
(平成4年10月23日、中国楊尚昆国家主席晩餐会におけるお言葉より)

「十六世紀は、世界の強国が自国の領土を拡張している時でありましたが、この時期すでにサラマンカ大学教授のビトリアはキリスト教徒と非キリスト教徒、ヨーロッパ人と非ヨーロッパ人とを区別 することなく、普遍的な世界の法を説いていました。今日の世界に思いをいたす時、四百五十年前以上も前にビトリアがかかげた理想は、今なお私共の追い求めねばならぬ 課題として残っていることを感じます。」
(平成6年10月10日、スペイン国王陛下主催の晩餐会におけるお言葉より)

国民に寄せられる祈り

国民の統合を支えるご精神

この十年は、内外ともに大事件・大災害の連続でした。その中で陛下は、被害を受けた人々への御心を寄せ続けられ、被災者を親しく見舞われ、国民が互いに助け合い知識を出し合って、これらの困難を乗り切っていくことを祈り続けられて来られました。

「この不幸な時期を皆が強い連帯と協力の下に乗り越え、今後、災害に対しより強く安全な国としてあることに、人々の英知が寄せられていくことを衷心より願っています。」

(平成7年1月19日、阪神淡路大震災の祈りのお言葉より)

 皇后陛下も皇室の「祈り」について次のように述べられています。

「国民の叡智がよき判断を下し、国民の意志がよきことを志向するよう祈り続けていらっしゃることが、皇室存在の意義、役割を示しているのではないかと考えます。 (平成7年10月19日)

 
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